
「自分にとって最高のTシャツって、何だろう?」
春も夏も秋も、ついでに冬の部屋着も。
Tシャツは、365日のどこかで必ず袖を通す相棒みたいな存在だ。
だからこそ、ちょっといいTシャツが欲しくなる。
だけど「ちょっといい」って、つまりどういうこと?
柔らかくて肌にとろけるような一枚を求める人もいれば、
ゴリッと厚みのある生地にこそ安心感を覚える人もいる。
そのどちらでもなく、ちょうどいい中間の着心地が「ちょうどいい」という人も、きっといるはずだ。
この記事では、そんな「Tシャツ観の違い」にそっと寄り添うべく、
「ふんわり派」「ガッシリ派」、そしてそのあいだの「中間派」という三大勢力に着目してみた。
デザインはもちろん、生地の厚さ・柔らかさもできる限り数値化して、
あなたが求める「最高の一枚」に導きたい。
まずは、派閥チェック。
あなたが好むTシャツの着心地は…?
□ 首元がヨレにくい厚手生地が好きだ
□ 1枚で着ても透けない、しっかり感が欲しい
□ アメカジやミリタリーな風合いにグッとくる
→ 該当数が多ければガッシリ派
□ とろけるような肌触りに癒されたい
□ 洗ってもゴワつかない、くたっと感が好き
□ ヴィンテージのようなエイジングがたまらない
→ 該当数が多ければふんわり派
□ どちらの良さもわかるし、気分によって変えたい
□ 肉厚すぎず薄すぎず、ちょうどよく着られるのが好き
□ サイズ感や落ち感のバランスにこだわりたい
→ 該当数が多ければ中間派
さあ、派閥が決まったら次へ進もう。
ふんわり派
着てることを忘れるくらいの、やさしいTシャツ
久米繊維|オーガニックコットン Tシャツ

厚み:★★☆☆☆
やわらかさ:★★★★★
デザイン:★☆☆☆☆
肌にふれるたび、気持ちが静かになる。
生成りの風合い、丸胴ボディ、そして極上のオーガニックコットン。
赤ちゃんのガーゼのようなやわらかさなのに、芯は強い。
ずっと着ていたくなる理由が、着るたびにわかる。
museum neu|MAKE PEACE NOT WAR T-SHIRT
厚み:★☆☆☆☆
やわらかさ:★★★★☆
デザイン:★★★★★
和装のジョン・レノンが、鳩を抱いてピースを叫ぶ。
デザインが効いてるのに、ちゃんと“アート”になってるのがすごい。
やわらかく、着心地もよし。想いも詰まっている。
語れるTシャツを探してるなら、これ以上はない。
museum neu|JOHN & GEORGE T-SHIRT
厚み:★☆☆☆☆
やわらかさ:★★★★☆
デザイン:★★★★☆
咥えタバコのジョン、笑顔のジョージ。
その並びにストーリーがあって、刺繍の文字がそれを引き締める。
まさに「静かな情熱」が詰まった1枚。
ファッションとしても、ビートルズ好きの心にも響く。
ガッシリ派
ガシッと着れて、洗っても伸びない。頼れるやつ。
GOODWEAR|S/S CREW POCKET TEE

厚み:★★★★★
やわらかさ:★★☆☆☆
デザイン:★☆☆☆☆
ポケTなんてどれも同じ…と思ってる人こそ試してほしい。
7.2ozの極厚ヘビーウェイト。透けない、ヨレない、蒸れない。
製品染めだから、着るほどに味が出る。
極厚コットンに恋するなら、ここが入口。
WAREHOUSE|LOT4601 ポケットT
厚み:★★★★☆
やわらかさ:★★★★☆
デザイン:★★☆☆☆
吊り編み機よりも希少と言われる旧式ローゲージで編まれたボディ。
12番手のムラ糸、バインダーネック、まつり縫い──全部が丁寧。
「強いけど、ちゃんと馴染む」ってこういうこと。
ANATOMICA|POKE TEE

厚み:★★★★☆
やわらかさ:★★★☆☆
デザイン:★☆☆☆☆
見た目はごくシンプル。でも、その“普通さ”が格好いい。
12番単糸の肉厚ボディ、丸胴、日本縫製──この質感に気づくと戻れない。
シンプルイズベストを本気で体現した、静かな名品。
中間派
ふわふわすぎず、硬すぎず。ちょうどいいって、つまり名品。
BOW WOW|BALL AND CHAIN 8812 TEE

厚み:★★★☆☆
やわらかさ:★★★★☆
デザイン:★★★★☆
“ハチハチ”。“ワンツー”。古着好きのキーワードを、今の解釈で。
プリントのモチーフは1950年代の囚人鉄球。
パンチは強いけど、服としてのバランスがいい。
着て、洗って、くたっと馴染むのが楽しいTシャツ。
BOW WOW|NAVAL AIR STATION TRIM TEE

厚み:★★☆☆☆
やわらかさ:★★★☆☆
デザイン:★★★★★
カレッジTシャツ×ミリタリー×リメイク風の絶妙なミックス。
襟と袖のトリムがまるでDIYのような仕上がりで、土臭さがかっこいい。
洗うたびに「古着感」が増してくのが楽しい1枚。
BOW WOW|US PRISONER TRIM TEE

厚み:★★☆☆☆
やわらかさ:★★★☆☆
デザイン:★★★★★
ステンシルの無骨フォント、ラフなペイントトリム。
新品なのに古着のような空気感が漂う不思議なTシャツ。
パンチの強さは最強クラスだけど、説得力も抜群。
ストーリーを背負ったTシャツって、こういうの。
BOW WOW|USMC BULLDOG 8812 TEE

厚み:★★★☆☆
やわらかさ:★★★★☆
デザイン:★★★★☆
マリンイエローのボディにUSMCのブルドッグ。
ガチ軍パンでも色落ちデニムでも、映える。
杢感もあって、肌触りも良し。夏の主役にできる存在感。
BOW WOW|SNAKEMAN JONES 8812 TEE
厚み:★★★☆☆
やわらかさ:★★★★☆
デザイン:★★★★☆
フロッキープリントのスネーク──パンチ力があるけど、愛嬌もある。
色味はビンテージスウェットを彷彿とさせるライトブルー。
夏の遊び心を詰め込んだ、ポップで洒落た一枚。
BOW WOW|NAVY 8812 TEE

厚み:★★★☆☆
やわらかさ:★★★★☆
デザイン:★★★☆☆
米海軍Tをベースに、88/12混の柔らかボディ+BOW WOW独自のプリント。
シルエットと生地のバランスが良く、雰囲気も程よい。
デザインも強すぎず、地味すぎず。これぞ“ちょうどいい”。
SEVEN BY SEVEN|PRINTED SOUVENIR TEE

厚み:★★★☆☆
やわらかさ:★★★☆☆
デザイン:★★★★★
サンフランシスコ愛が詰まった1枚。
手刷りのズレも、擦れも、全部が「味」として活きている。
大胆な柄なのに、不思議と街に馴染むのがすごい。
ちょっとアートに触れたい日のTシャツ。
South2 West8|S/S CREW NECK TEE – SKULL&TARGET
厚み:★★★☆☆
やわらかさ:★★★★☆
デザイン:★★★☆☆
スカルとターゲット。何それ?って思うのに、気づくと手に取ってる。
綿ポリの混紡素材で、しなやかで乾きやすい。
アウトドアにも街にもハマる、万能な一着。
SCREEN STARS|マルチボーダーショートスリーブ

厚み:★★★☆☆
やわらかさ:★★★☆☆
デザイン:★★★☆☆
この派手さが、大人にちょうどいい。
ミドルウェイトの程よい厚さ、くどすぎない配色。
どの色を選んでも、ハズレがないのがすごい。
夏を遊ぶなら、このボーダー。
今年のTシャツ、決まった?
ふわふわ系が好きでも、ガッシリ系が安心でも、
その中間でゆらいでいても、
「いいTシャツ」は、ちゃんと見つかる。
この特集は、そのヒントを★と一緒に詰め込みました。
あとはもう、直感でいい。
触って、着て、洗って、くたびれて、育てて──
自分だけの「相棒」に、なってくれたらそれで正解。
fujimori
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