
北海道の夜を、ベルトに託す

MOONLOIDは10周年という節目を迎え、あらためて“北海道”という土地とそこにある風景に目を向けました。
見上げるたびに表情を変える夜空、星々、そして月。
この情景を、長く使い続けられるプロダクトとして形にしたい。
そうして構想を重ね、制作にはおよそ2年を費やしました。
この想いに共鳴し、確かな技術で応えてくださったのが、宮城・仙台に工房を構える「ACE WESTERN BELTS」です。
ACE WESTERN BELTSとは

ACE WESTERN BELTSは、日本では極めて稀な存在です。
アメリカ西部の黄金期、1920年代から40年代にかけて生まれた「ドレスウエスタンベルト」の文化を当時の製法・機械・パーツを使っていまに伝えています。
スタッズベルトを単なる装飾品としてではなく、歴史と美意識を宿すプロダクトへと再構築する。
その哲学に私たちは強く惹かれました。
スタッズで描く、夜空の構図
今回の別注では、スタッズの配置そのものがデザインの軸となっています。
シルバーとゴールドのスタッズを、北海道の月夜と星空をイメージして配置。
一見するとランダムにも見えますが、実際は綿密なパターン設計に基づいています。

さらに特筆すべきは裏側のツメの向きまで統一されている点。
見えない部分にまで神経が行き届いたその仕事ぶりに、ACE WESTERN BELTSの技術と誇りが表れています。

デッドストックジュエルと1940年代の金型

中央に配されたジュエルは1950年代のヨーロピアンガラス。
現在ではほとんど流通しないデッドストックを一本ずつ手作業で丁寧に埋め込んでいます。
そして「MOONLOID」のロゴに使用されているのは1940年代当時の金型で成形されたアルファベットスタッズ。
この金型を現存し、いまも使用可能な状態で保有しているのは、ACE WESTERN BELTSだけです。
革・エンボス・バックル。そのすべてに意味がある

レザーは植物タンニン鞣しのクラシックなものを採用。使い込むほどに深みを増し、経年変化を楽しめます。
表面に刻まれるのは、どんぐりやリーフ、小さな木立が連なるエンボスパターン。
これは1930年代のオクラホマで使われていた図案を復刻したもので、どこか北海道の空気感とも呼応するデザインです。

バックルは特注の鉄製プレス成形。星や弓矢といったモチーフが、スタッズやジュエルと美しく調和しています。
装飾品としての美しさだけでなく、構造物としての確かさも備えたディテールです。
“共作”としての価値
このベルトは、MOONLOIDが構想を出し、ACE WESTERN BELTSが技術で応えた“共作”です。
単なる別注品ではなく、互いの審美眼と信頼をもとに形にしたもの。


目立つためのベルトではなく、語れる理由がしっかりとある。
それこそが、このベルトの本質だと私たちは思っています。
商品情報

商品名 | MOONLOID 10TH ANNIVERSARY JEWELRY AND STUDS BELT |
---|---|
素材 | レザー:牛革(植物タンニン鞣し) バックル:鉄製(プレス成形ニッケルメッキ仕上げ) ジュエル:ガラス |
幅 | 約4.3cm |
サイズ展開 | 30inch / 32inch / 34inch / 36inch / 38inch(詳細は商品ページ参照) |
カラー | BLACK |
生産国 | 日本 |
価格 | ¥110,000(税込) |
fujimori
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