ブーツの定番といえばRED WING
定番なのにいつまでも憧れでもあるのもRED WING
僕が学生の頃、誰が言い出した訳でもないのですが、
「初めてブーツを買うならRED WING」「誰が先にRED WINGを買うか」という妙な風潮がありました。
アルバイトをして貯めたお金で初めてRED WINGを手にした時、自慢げに履いていたたことがありました。
そして当店のスタッフや、ご来店いただくお客様など
世代違いでも同じような経験をしたという方が多い事に驚きました。
学生時代に僕が初めて手にしたのがRED WINGでも定番中の定番クラシックモックでした。
そんなクラシックモックと並ぶ定番モデルのひとつでもあるのがこの【アイアンレンジャー】。
レッドウィング社のあるアメリカ・ミネソタ州北部にある鉄鉱石の鉱山地域「アイアンレンジ」で働く鉱夫達が
足先を保護する為につま先に1枚革を付け加えた「キャップドトゥ」ブーツを履いており、このキャップドトゥのブーツをアイアンレンジャー・ブーツと名付けた事がこのモデルのルーツ。
このアイアンレンジャーが現在も定番とされている所以、それは、
創業間もない1910年のレッド・ウィング社のカタログに掲載されている37型のワークブーツの内33型がキャップドトゥのデザインとなっているんです。
20世紀初頭のワークブーツには幅広く採用されたデザインですが、
現在足先の保護と言えば現行の安全靴の標準仕様であるスティールトゥが主流。
このスティールトゥが普及すると共にその数も減少の一途をたどってしまいました。
しかし一部のスティールトゥのブーツは当時の仕様であるキャップドトゥのデザインを1990年代まで採用し、
こうして時代を超えてそのデザインを受け継がれたモデルなんです。
当時学生の頃の僕はそんな歴史や時代背景は考えもしませんでしたが、
こうした背景を通してRED WINGを手にしてみるとより愛着が湧いてしまいます。
履き心地はと言うと、
ラウンドトゥのブーツに多く使われている8番ラスト(木型)を使用。
ワークブーツらしいゆったりとした履き心地でいて、その見た目は他の定番のワークブーツよりもスリムで何処となくドレス感もある佇まい。
さらに個人的にかなり重要なポイントがここ
上3つがハトメではなくフックになっているところ。
ブーツで脱ぎ履きのしやすさはかなり重要。
脱ぐ時は割と簡単であっても、次に履く時にシューレースを編み上げて結びなおすのが結構大変。
フックだとそこまでの苦労もなく履けてしまいます。
そしてフックにシューレースをかけて絞った時のフィット感がたまりません。
ソールにはグリップ力に優れたビブラム#430ミニラグ・ソールを採用。
もちろんグッドイヤーウェルト製法なのでソールが減ったら交換も可能。
#8083はオイルを含ませたラフアウトレザーであるホーソーン・ミュールスキナー。
#8087は深みのある独特のグレーカラーのラフアウトレザーであるスレート・ミュールスキナー。
どちらもレザーの起毛面を薄くスライスしてつくる多くのスエードレザーと違い、レザーの繊維密度が最も高い銀面をあえて内側に使い起毛面を外側に使うことで擦り傷に強く、雨にも強い耐久性を実現させているんです。
#8084はブラック・ハーネス。
レザー本来の肌目を活かした、ブラックのオイルドレザーで、
お手入れによってより艶を増し、違った表情を楽しんでみるのもアリではないでしょうか。
しっかりとしたワークブーツならではの背景、機能性を持ちながらも
よりスタイリッシュなコーディネートにも映えるアイアンレンジャー。
定番のモックトゥをお持ちの方
初めてのブーツをお探しの方にもおすすめの満足いただける1足になること間違い無しかと思います。
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