桜の季節も過ぎてきて、寒暖差はあれど日中は汗ばむ季節へと向かいつつあります。
夏に欠かせない定番パンツといえばショーツ。ショーツといえば”GRAMICCI(グラミチ)”と思い浮かぶほどに夏のマストバイなアイテム。
でも定番すぎるが故に「どのモデルを選んだらいいんだろう?」「最初におすすめの一本はどれ?」などと悩んだ方もいるのではないでしょうか。
今回はMOONLOIDでセレクトしたGショーツ・NNショーツ・ガジェットショーツにフォーカスし、この三型の違いやおすすめポイントをそれぞれ比較しながらご紹介していきたいと思います。
モデルごとの違いってどうなの?
下の写真はGショーツですが、ウェスト部分のウェービングベルトと股下部分のガゼットクロッチ(長方形のマチ)はどのモデルも共通のディティール。
これぞグラミチというウェービングベルト仕様。
片手でウェスト調整ができて楽チン。
足の可動域が広がり、180度の開脚も可能にするガゼットクロッチ。
クライミングパンツが源流のグラミチならではなディティール。
Gショーツ
NNショーツ
ガジェットショーツ
細かなディティールの違いはあれども、大体の仕様は一緒。一番の違いは「シルエット」です。
なので、比較する際は基本的に「シルエット」=「裾幅」「丈の長さ」に注目してみましょう。
上に並べた写真だけでもわりかし違うなぁと感じると思いますが、もう少し深掘りするため、まずはGショーツから順番に見ていきましょう。
Gショーツ
Gショーツはもっともベーシックなシルエットであり、オーソドックスなモデルと言えます。裾幅はやや広めで丈はやや短め。丈は短めでも短すぎない、ちょうど良い丈感。裾幅もゆとりがあるので、三つのモデルの中では一番何にでも合わせられるのがポイント高いです。
他のモデルにはないGショーツ独特のディティールとしてはフロント部分にジップがついていないこと。これはどうしてかというと、クライミングパンツ由来のディティールだからです。
クライミングは多種多様なツールを使うため、あえてフロントジップを取り除くことで、ツールが引っ掛かることによる事故や生地の破れを防止するという意図があります。ただ、日常着としての利便性の面から言えば少し使いづらいのがネック。フロントジップタイプである他のモデルと比べて、着脱のしづらさや男性であればお手洗いの時も少し不便かと思います。
もう一点はウェービングベルトのバックルがベルトを通しただけのシンプル仕様になっている点。あまり見える部分ではないのと、不便さは特段感じないので問題はありません。
ただ、先に述べたように使い勝手は抜群なので、少々の不便さくらいなら気にならない方やクラシックなディティールに惹かれるという方であれば、とりあえず持っておいて損のない一本だと思います。
背面側のポケットはベルクロ付きなので、中に物を入れても落ちにくい仕様になっています。
使用している素材はグラミチショーツの中でも定番のオーガニックコットンを用いたツイル(綾織)生地。ツイル生地の特徴は肉厚で頑丈なこと。岩肌から身を守るというクライミング由来ならではな素材なので、アクティブシーンでは心強い味方。洗濯しても生地がへたれることはなく、風合いが増して経年変化を楽しむこともできます。
NNショーツ
NNショーツは、ニューナローショーツの略で「ナロー」とは「細身」という意味。
モデル名の通り、グラミチのショーツの中ではもっとも細身のシルエットです。
裾幅も細めで丈も三つのモデルの中では一番短い(最初の章で三つ並べた写真を見ると分かりやすい)です。そのため、穿く人の好みは正直分かれるモデルなのではないかと思います。
しかし、細身のモデルの良い点としてTシャツだけでなく、上のようなポロシャツやシャツ等のキレイめアイテムと合わせても馴染みやすく、バランスが取りやすいというところが挙げられます。素材や雰囲気も相まってどうしてもアウトドア然とした雰囲気が出てしまいがちですが、NNショーツであればシティユースにも問題なく溶け込んでくれることでしょう。
素材はGショーツ同様にオーガニックコットンを使用したツイル生地なのですが、このモデルに関しては程よくストレッチが効いていることがポイント。細身シルエットだけに他と比べると少し窮屈に感じるかなと思いきや、伸縮性があるおかげで歩行時はもちろんのこと、作業時などに屈んだりしてもストレスない履き心地が生まれます。
フロントはウェービングベルトに加え、ジッパーも付くので着脱もしやすく設計されています。
ガジェットショーツ
ガジェットショーツはフロント部分に付けられたベイカーパンツのようなパッチポケットが印象的なモデル。かなり大型なポケットなので、色々なアイテムを入れて持ち歩けるといったような機能性に振っているのが特徴です。
丈感はGショーツと同じくらいの膝上丈ですが、若干テーパードがかかりながらもゆとりのある現代的なシルエットはGショーツの流れを汲んだ正統進化といった言葉がふさわしいでしょうか。
使用素材は基本的にはオーガニックコットンを使用したツイル生地なのですが、大ぶりなパッチポケット部分だけはキャンバス生地を使用しています。これはモノをたくさん入れられるという性質上、生地強度を上げるためのディティールなのですが、なんといっても楽しみなのは経年変化。
履きこんで洗いを重ねていくにつれて、ツイルとキャンバス生地で違ったニュアンスの経年変化が生まれるのでそのコントラストがとても楽しい一本だと思います。
パターンも他のモデルと比べて、たくさんのパーツを組み合わせて作られているだけあって動きやすさは抜群。なので、キャンプやBBQ。その他外でのアクティビティに履いてガシガシ使って自分だけのアジを出すことが可能なのがガジェットショーツなのです。
パッチポケットは丸みを帯びたラウンド仕様なので、手の出し入れもしやすくなっています。
さらに特徴的なのが右側パッチポケット上に取り付けられた、ブランドロゴが入ったウェービングテープ。まさにガジェットショーツという名の通り、カラビナなどのフックを引っ掛けておくのにちょうど良い仕様になっています。
アウトドア用具だけでなく、家や車の鍵をリール付きのキーホルダーにつけて引っ掛けておくのも便利そうです。
強度の高いテープなので、スマホを入れたケースでも安心して引っ掛けておけます。
ディティールにギア感があるので、シンプルなTシャツとの合わせでも一味違った雰囲気が出ます。
左の写真のようにアウトドア、スポーツスタイルには相性抜群ですが、右のように少しゴツめのワークカジュアルなスタイルにもハマります。
まとめ〜どれを選ぶのがおすすめ?〜
ここまで各モデルのシルエットやディティールについて説明してきましたが、一体どれを選ぶのがおすすめなのかという話になるかと思います。結論から言えば全部おすすめなのですが、それじゃ意味がないので僕なりに各モデルのおすすめポイントをまとめてみました。
Gショーツ
裾幅は一番広めで、丈感は短過ぎない膝上丈のリラックスシルエット。とりあえず迷ったらこれを選んでおけば安心。
合わせるスタイルを選ばない、まさに永遠の定番にふさわしい一本です。
NNショーツ
細身のすっきりシルエット、かつ丈感も一番短いモデル。トップスは今っぽくゆったりとしたボックスシルエットの物とも相性がいいですが、オックスフォードシャツやボタンダウンシャツ、ポロシャツにローファーなんかを履いてプレッピーな雰囲気を出すのもおすすめ。キレイめスタイルが好きなら間違いないと思います。
ガジェットショーツ
Gショーツと同じくらいの丈感だけど、裾は緩やかにテーパードがかかっていて今っぽいシルエット。Gショーツを現代的にアレンジした雰囲気の一本。大きめのパッチポケットやウェービングテープはフィールド向きなギア感を感じさせるのでキャンプやBBQ、フェス等のスタイルにはぴったりです。レッドウィングのオックスフォードやポストマンなんかと合わせて、ワークカジュアルなスタイルも良いと思います。キャンバスやコットンツイルのアタリやパッカリングも楽しめるので経年変化好きにもおすすめです。
おわりに
他にもサイズ展開がS〜XXLサイズまであるので幅広い方にマッチしやすいこと、たくさんあるカラーの中から自分の気に入った色を選ぶといった楽しさも感じられるのがグラミチのいいところだと思います!
既に持っている人もまだこれからという人にも、ぜひこの記事を参考に素敵な夏の相棒を選んでみてはいかがでしょうか?
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【グラミチ】“夏”定番アイテム3型を徹底比較!!ショートパンツ編
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