今回は前回に引き続き
35SUMMES代表の寺本欣児氏が自らをアーカイヴニストと名乗り、自身が厳選した特別なアイテムを製作し
1つのアイテムにつき144枚限定で先行予約販売するプロジェクト。【K.G.G.】からのご紹介
とことん拘りに拘りぬいた一級品アイテム。
コレクタブルなアイテムになるのは間違いなしです!
それが【U.S.NAVY 1918 WORK JACKET】
前回同様にA.E.G (AN EXTRA GARMENT)と名付けられ、限定数生産されたもの。
通常のKGGには登場しない、裏KGG
こちらは寺本氏が所有する1918年型のワークジャケットを忠実に復刻したアイテム。
このジャケットを所有するのも流石ビンテージコレクター。
所有している事自体が驚きです。
100年以上前のこのジャケットは、プルオーバータイプは稀にあっても
フロントボタンのものはお目にかかることはまずないと言える極上のビンテージ。
しかし、ただ形やデザインを模倣したものではなく、
1916年のリーバイスのカタログや1919年に発行されたフランスのファッション誌など様々な資料が研究材料となり、再構築されている。
まず特徴的なのは風になびかない海軍仕様のショールカラー
コートやジャンパーなど様々な呼び方をされていましたが、いわゆるワークジャケット
そしてフロントのボタンは生成りの生地に合わせたアンカーボタンなのですが
なんと同じ時代のデッドストックのボタンを配置
そして一目で目を引く腰裏のこのネームも当時のものを完全再現。
ですが、一つだけ異なる点が
当時のものは外側に配置しているのをあえて内側に配置しているという事
これはあまりにも完成度が高かく美しいネームの為、取れにくい内側に配置。
こだわりはこれだけではなく
フロントポケットの補強のステッチも、当時の様に緩くラフに縫製し再現されています。
そして、袖の生地の取り方
通常、生地を取る際は地の目を肩から袖へ縦方向になる様に切り取るのですが
そうすると生地は縦方向に縮むので、洗濯すると袖が短くなる。
ですがこちらは地の目が横方向になる様に切り取っているので、縮みも横に
つまり縮んでも袖丈が短くならないという事。
こういった所こそ完成度に違いが生まれるんです。
そして特に手が込んでいる点が、脇の縫製なんです。
2本針の巻き縫いなのだが、通常であれば表側はシングルステッチで裏側はチェーンステッチになるはずなのですが
こちらはシングルに。
冒頭にお伝えの通り、このジャケットは1918年型
1918年というと、まだユニオンスペシャルの358番のミシンが完成しておらず、代わりに使用されたのがシンガーのミシン。
そのミシンで縫うと2本針の両面シングルステッチになる。
しかしこのミシンは現代では世の中に存在していないため再現する事は出来ないのです
ではなぜこのジャケットは再現されているのか・・・
縫製チームが練りに練って生み出した方法が4工程も費やし1本ずつステッチを入れていくという
一つのディテールの為にここまでの工程を費やすのはありえない
しかし、忠実に当時の作品を再現するために一切の妥協はしない
逆を言うと、ここで妥協するのならこのジャケットを作る意味もないと言わんばかり
この完成度を見るとそんな思いがひしひしと伝わってくるようなのです
この一着は単なるデザイン性の良さを語るだけのモノとは明らかに違った一着に仕上がっています。
今回ご紹介した商品はコチラから↓↓↓
【KGG】U.S.NAVY 1918 WORK JACKET
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