こんにちは!kaiです!
前回、ざっくりとご紹介したダウンジャケットの選び方-その1-に引き続き、今日はその2!
ダウンの品質についてガッツリ語りたいと思います!!
>>その3.生地選びはコチラ<<
>>その4.色々な疑問はコチラ<<
よろしくお願いします!!!
FP(フィルパワー)って何?
その1でご説明したように、ダウンの品質は世界共通のFP(フィルパワー)という数値である程度表すことができます。
このフィルパワーとは何かと言うと、一定の力でダウンを押した後、一定時間に復元した体積を表す単位です。
どうしてフィルパワーが大きいと良いダウンと言われているの?
一般的に、大きければ大きいほど良いとされているフィルパワーですが、そもそもなぜフィルパワーが大きいほど良いダウンと言われているのでしょうか!
それは、ダウンウェアの保温の仕組みにあります。
ダウンウェアは身体から放出された熱を、ダウンがたっぷりと含んだ空気の層に溜め込むことにより保温されます。
なので、熱を取り込む空気層は多ければ多いほど保温効果は高いのです。
そして、一定の重量のダウンが取り込むことができる空気の量に近いのがフィルパワーという訳なんです。
同じ1gの羽毛でもフィルパワーによってこれくらいの差が出ます。
一般的には600FP以上が高級ダウンと言われています。
世界共通の数値なので、キャッチコピーや触れ込みに惑わされずに、同じ指標で比較できるので分かりやすいかと思います。
フィルパワーだけを見れば、防寒力が分かる?
ダウンウェアの暖かさは、ダウンが含むことができる空気の量がポイントになります。
さらに、同じ重量のダウンで比較すると、フィルパワーが高ければ高いほどたくさんの空気を含んでいます。
そして、当然、ダウンの量が多ければ多いほど含む空気の量も多くなります。
例えば、600FPのダウン500gと800FPのダウン100gだったら、600FPのダウン500gの方がたくさんの空気を含むことができます。
だから、どちらが暖かいかというと600FPのダウン500g使っているダウンウェアの方が暖かいという訳なんです。
ところが!
600FPのダウン500gと800FPのダウン100gのどちらが優れているかというと、難しい質問になります。
当然、ダウンウェアは軽い方が着心地が良いし、疲れにくい。
質の悪いダウンをたくさん入れれば、ある程度は暖かくなるけれど、重くて着心地が悪くなってしまうんです。
なので、温かくて着心地の良いダウンウェアを求めるのであれば、「高いフィルパワーの羽毛をどれだけ充填しているか」がとっても大事なポイントになります。
製品重量とダウンの充填量の違いに注意?
ダウンウェアの防寒力を語る上で、ダウンの充填量がとても重要だと書きましたが、ここで1つ注意して欲しいことがあります。
それは、製品重量とダウンの充填量は全く違うということ。
製品重量は、ダウン以外にも生地やパーツなどを全て含めた製品全体の重さのこと。
生地やパーツって意外と重たいので、多くの製品がダウンの充填量よりもそれ以外の重量の方が重たいんです。
ダウンの充填量は、そのままダウンウェアに含まれているダウンだけの重さのことで、防寒力に大きくかかわってきます。
この様に、製品重量とダウンの充填量は全くの別物なのですが、実はダウンの充填量は公表していないメーカーも多いんです。
そのため、ごく一部だとは思いますが、販売されているスタッフさんも製品重量とダウンの充填量の違いをご存じない方もいらっしゃいました。
なので、比べる際にはぜひ、ご注意下さい。
ダウンとフェザーの違いって何?
ダウンは胸のあたりあら取れる羽毛で、軽くタンポポの綿毛のふわふわとしたような部分のことです。
また、フェザーは翼などから取れる羽根のことで、芯があり、弾力性があるので崩れにくいが、あまり空気を含みません。
当然、ダウンの割合が多ければ多いほどフィルパワーも高くなります。
ダウンの羽抜けの原因の1つが、フェザーの芯が生地を突き破ってしまうこと。
フェザーの割合が少なければ少ないほど、比較的、羽抜けしにくいダウンと言えます。
このダウンとフェザーの割合はチェックされる方も多いのではないでしょうか。
ただ、ダウンと一括りにしても1つ1つのダウンボールの大きさはピンキリだったりします。
ダウンボールが大きければ大きいほど、たっぷりと空気を含み、良いダウンとされているので、私たちはダウンの品質を見るときは、ダウンの割合よりもフィルパワーで判断しています。
グースとダックは何が違うの?
ズバリ、鳥の種類が違います!
グースは、ガチョウのこと。ダックより身体が大きく、より上質なダウンを採取できます。そのため価格は高いのですが、フィルパワーも高いのが特徴です。
ダックは、アヒルのこと。グースよりも身体が小さく、ダウンの大きさも小さい。安価で入手しやすいのですが、フィルパワーも低いのが特徴です。
羽毛の産地について知りたい!
もともと水鳥が寒さから身を守るために生えている羽毛のため、寒暖差の激しい地域や寒冷地などで採れるダウンほど良質なものであると言われています。
生息地の環境や条件によってもフィルパワーは変わるということなんです!
羽毛の産地としてよく目にするのが、 【ポーランド】【ハンガリー】【カナダ】【ロシア】【中国】などですが、一般的にヨーロッパ産のものが高品質とされています。
ダウンの弱点って何?
ふっくらと軽く、抜群の保温力を併せ持つダウン。
ダウンは天然の超機能素材であることは間違いありません。
ところが、そんなダウンが唯一、最先端の化繊(プリマロフトなどの中綿)と比べて弱いと言われていることがあります。
それは、水分によって体積が減ってしまうこと。
体積が減ってしまうということは、ダウンが含んでいる空気が失われてしまうということなので、防寒力は大きく下がってしまう。
もちろん、表地に防水生地を使用しているダウンウェアも多いので、大きな心配はいらない場合もあるのですが、やっぱり気になる!という方も・・・。
ただ最近では、そんなダウンの弱点を克服した超機能ダウンも開発されています。
例えば、これはダウン自体に撥水加工を施したUDD(ウルトラドライダウン)。
水に触れると膜を作り羽毛自体が濡れないので嵩が減る心配がありません。
さらに、洗濯した際に乾きやすかったり、保管中にカビにくいというメリットがあります。
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いかがでしたでしょうか!
長文になってしまい、読みにくかったと思います!ここまで読んでくださってありがとうございます!
もっと知りたい方はコチラのページでもご紹介していますので、お時間あったら、読んでみてください!
>>>ダウンについてQ&A<<<
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